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松井秀樹日記
成年後見4 「愚行権」
2010年9月28日pm5:35
少し、仕事の手をやすめ、我が愚行のブログを書いています。
成年後見の分野でよく語られる言葉に「愚行権」というものがあります。
「愚行的選択権」とも「浅はかな行為を行う自由」ともいわれています。
つまり、人間は他人に迷惑をかけない以上、人が愚行と思うものであってもやっていいのだ
という意味です。私はこの言葉にある種、さわやかな風のような、自由な何ものかを感じています。
なぜ、この言葉が成年後見の分野で言われているのかというと、後見人というのは
被後見人本人の行為を風紀委員のように監視したりするものではないということを伝えるためです。
なお、「後見人は風紀委員ではない」という言葉は、筑波大学の上山教授の名言です。
みなさん、判断能力が通常より低下していたとしても、人間の行いは、自由なのです。
ただ後見人としては、本人のその行為が他人に迷惑をかけたり、本人の生活がそれによって崩壊してしまう
ようであるならば、それは止めましょうという役割はありますが。
投稿者 司法書士 松井秀樹 (2010年9月28日 17:26) | PermaLink
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